父のケアハウスにて

父のいるケアハウスもこの通り。

屋根の雪がこんな風に落ちて来ていて、なんだか布団を連想してしまう。

室内から見るとこんな感じ。

ケベック人同士の挨拶も、こんな寒くない日は「Ce n'est pas froid aujourd'hui,eh?(今日は寒くないね)」という表現をよく使う。


父のアルツハイマーもかなり進んではいるが、日々健やかに過ごしている様子だ。
一部屋に一人ずつが暮らしている。
室内の机やTVの上など至る所に可愛いぬいぐるみが置いてあるのが微笑ましい。年を取ると子供に返るのか。
奥のドアはウォークインクローゼット。手前が入り口のドア。ウォーキングクローゼットは、寝室にももう一つある。

リビングと寝室がこうして壁で区切られている。

以前にもここでご紹介したが、リビングはアジアンテイストにまとめられている。だから、リビングの窓には、ブラインドじゃなくて簾っぽいものが使われている。ケアハウス側は、父のために少しでも日本に近い雰囲気を出そうといろいろ工夫を凝らしている。有難いことだ。

部屋の入り口にある父専用のバスルームのドアにも、ちゃんと日本語で表記されている。

部屋の温度設定は24℃。かなり暖かい。

廊下。ここが今の父の散歩道。ダイニングや合同リビングを挟んで反対側の棟まで続いているので、かなり歩きがいのある距離だ。


人間生きている限り、爪や髪は伸び、皮膚は再生を繰り返す。
ケアハウスでは、理容や足の手入れなどをオプショナルで申し込むことが出来る。
理容師さんがやって来るのがだいたい二週間に一度ぐらい。髭の手入れなども丁寧に。
女性利用者のためには美容師さんが来て、カットはもちろんヘアダイなどもやってくれる。
足の手入れをしてくれる専門の人は、二ヶ月に一度ぐらい来てくれる。
だんだん年老いて来ると、足の手入れは難しくなって来る。
最初に気泡フットバスで足を暖めてリラックス、その後に、角質の除去やオイルマッサージ、巻き爪など爪の手入れと、だいたい全体で、途中休みながら二時間ぐらい掛けてゆっくり行う。