日本食料品は、ケベック在住の日本人たちで一緒にオーダーするグループ購入をしている。
遥々モントリオールから車で一つ所に配達されるのを、配達日を待ち侘びて取りに行くわけだが、いつもかなりの欠品があってがっかりしてしまうのである。
今回は、柿の種と切り餅がまったくのゼロ状態。ポッキー10箱が揃っただけいいとしなきゃならないわけだけど、それにしても、ゼロとはあんまりである。商品表記は英語だけ。写真も無く、注文書の書き方も、やれああしろ、こうしろと、指示が煩い。申込書には、「ARARE rice cracker」とあって、てっきりあられかと期待して買ったものも、実際手にとって見ると・・・

よくお茶漬けなんかに入っているようなあの「あられ」のことだったのだ。

日本円で1100円ぐらいだけど、こんなに袋も大きいし♪なんて期待してよくみたら、小さなミリ単位のあられ。
失望もいいとこだった。仲間たちとにこやかに話そうとしても顔が引き攣ってしまった。
帰り道の車の中で、商品の入った袋がぱたりと倒れてこの「がっかりあられ」の袋が中から飛び出しているのが見えた。それを見ていたら、なんだか訳も無く悲しくなって来て、涙がぽろぽろと流れた。こんなこと、日本の人たちから見たら、なんとも馬鹿げたことだと笑われそうだけど。運転していてずっと涙が止まらなかった。
和食恋しさに日本に帰りたいなどとは思わない。でも、こんな場面に遭遇すると、例えようも無く切なくなる。
家族や友達に話したとしても、日本人ではないから、この気持ちは分かって貰えない。今更始まったことじゃないんだけどね。私も年のせいか、涙脆くなって来たようだ。



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