バカロレア結果と息子の夏


先日、バカロレアの試験結果が出た。
パリ在住の息子が担当する生徒さんたち、全員合格だったそうだ。
今年は全体的にも、例年より好成績だったとニュースでも言っていた。
結果が出るまでだいぶイライラしていた息子だったが、良い結果が出て、まるで何かの試合に勝ったチームの監督みたいな気分のようで、昨日のパリ祭も心置きなく楽しんだ様子。合格した生徒さん方宅にお呼ばれして、だいぶ賑やかなパリ祭だったようである。
かなり忙しそうな仕事の後に続く教職だったので、帰宅時間も深夜近くが度々。だいぶ疲れている様子に私も心配だったが、とにかく若いうちに、何でもやりたいことには、どんどんチャレンジしてほしい。
この夏は、車椅子の生徒さん方の夏期講座を担当するらしい。息子にとってヴァカンスどころではなく、といった夏になりそうだが、息子は小さい頃から、あまり田舎生活を好まない面があって、友人たちからも南仏に誘われているのだが、パリが好きだからパリで過ごすと言っている。私の南仏移住プロジェクトも、実は息子はあまり乗り気ではないらしい。
「静かなパリを満喫するのもいいよ」と息子。でも、ホームレスのシェルターやボランティアのスタッフたちもヴァカンスに入ったので、街中ホームレスで溢れ返っているような気がするとも言っていた。先日、ある店で弁当を買って帰宅する息子の後を、一人のホームレスが「その弁当をよこせ!」と言いながらずっと付けて来たそうである。