母、パリに行きたい

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そうそう、飛行機と言えば、激安の東京ーパリ間の往復航空券をパリ在住の息子が見つけて喜んでいた。なんでも今の時期だけのキャンペーンとか。昨年はほんとにほんとに泣かされたサーチャージも、今年はだいぶ安くなるみたいだし。さて、それを聞きつけたうちの母、「パリに行きたいよ〜」と切望しているわけで。
パリ大好きの母だが、東京ーケベック間の厳しい修行?ルートで慣らしているため、そのタフさは我々にも真似が出来ないほどだ。孫たちに山のような土産の入った大きなスーツケースを持って、例え大雪のケベックだろうが、まったく怯まずに突進。随分と往復したものだ。あれは、往復と言っていいのか?東京ーバンクーバートロントモントリオールケベックなんていうルートの時などは、単なる往復じゃなくて、人生ゲームを一コマずつ進むみたいなもどかしさ、である。だからまさしく「修行」なんであるよ。
そこにもって来て、吹雪で飛行機が欠航なんてことがよくあるし。以前、母がトロントで足止めを食った時にも、英語も満足に解らないのに、みんなの後をぞろぞろくっついて行って、各所の職員たちもまさか母のような人間を見捨てるわけにもいかず、だからいろいろ親切にしてもらって、なんとか路頭にも迷わず、空港で寝泊まりすることもなく、ホテルの部屋でカップラーメンを啜りながらうちに電話して来て「今(ラーメンずるずる)トロントだから(ずるずる)心配しないで(ずるずる)」・・・食べ終わってから電話しなさいと言いたかった。そんな母にとって、東京ーパリ間などまったく問題外らしい。お茶の子さいさいってとこか。パリにも確保された寝床はあるんだし。そうですよ、パンパカパ〜ンのアッッパルトマンが☆ 
母は私のようにいちいち気にしないので、どんなところでも生活出来るタイプだ。ぐずぐず文句ばかり言っている私を横目に、「仕方ないじゃない、人生なんだし」とかすげーフランス人みたいなことを言って、平然と生活出来る母が私は羨ましい。こういう人は、言語習得も速いね。雑念に惑わされることなく、すんなりと素直にその社会に溶け込めるもんだから、すぐに現地人たちと交流が持てるらしい。スーパーマーケットなどでの買物も大好きで、ちょっとでも調理出来るようなスペースがあれば、材料を仕込んでは何か作っているのが常。
と、孫がパリに住んでからは、すっかりパリに目が向いてしまっている母なんである。
さて、その母も、今ではすっかりネットに嵌っておりまして。いまや動画に夢中だそうで。そう、あのYouTubeの世界を知ってしまったのです(大袈裟)。大好きなフジコ・ヘミングさんのピアノを聴いて感涙に噎び、孫たちの顔を見ては画面に向かって話しかけ・・・実に忙しそうだ。


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