Transporter

今日のお客さんたちが、今日のドライバーを映画『トランスポーター』の主役にそっくりだと大騒ぎしていた。
私には、いつも見ているお馴染みの顔なので、そこまで気付かなかったが。
なるほど、言われてみると確かに似てるかも。
セダン会社のドライバーたちは、いつもビシッとしたスーツ姿で決め、運転中は携帯電話が使えないので、イヤホン式のものをしているのがちょっとセレブご用達のボディガード風に見えるし、運転するのは大概ベンツやリンカーン、話す言葉はフランス語と英語なので、日本からのお客さんたちは、ちょっと映画を観ているような気分になるそうだ。
殆ど連日彼らと一緒に仕事をしている私にとっては、スピードを出したり、遅刻したりすると私からこっ酷く叱られてシュ〜ンとしてしまう彼らを知っているので、私の前ではどんなに格好付けても形無しだし、とてもとても映画俳優のようになんか見えないのであ〜る。

明後日にケベック入りするセリーヌ・ディオン専属の運転やボディーガードも彼らが担当する。
私が仕事で使っている車を、セリーヌたちも利用する。
セリーヌのご主人と、私たちが使っているセダン会社の社長が幼馴染、家族ぐるみの付き合いなので、セリーヌがとても身近に感じる。今回も楽屋まで入れるからと言われたのだが、フランスから私の友人を数人招待しての接待コンサートなので、たぶんセリーヌには会えないと思う。