「正しい敬語の使い方」 msn新生活特集

http://event.jp.msn.com/newlife2008/words/default.htm
私もサービス業なので、時としてあまりの緊張から、自分のことに敬語なんかを使ってしまっている時があって、自分で自分に「おやおや」と苦笑してしまうことがある。
元来、私は「お」を名詞の前に付けるのはあまり好きじゃない。「お椅子」とか「お布団」と聞いただけで拒否反応してしまう。小学生の時、遠足に持って行くお菓子のことを男子たちが「菓子」と呼んでいてカッコいいなぁと思ったりする子供だった。お寿司もこちらでは「sushi」、「お」を付けると理解出来ない人が殆どだ。でも、日本にいた時の延長でどうしても「お寿司」という言葉は抜けない。
私は、幼稚園からずっと躾の厳しい学校に通っていて、それこそ「ごきげんよう」で育って来たのだが、そんな中でも自分サイドのことを話す時にはあまり「お」を付けないように、また自分の身内について人様に話す時は、間違っても「様」や「長」などを付けないよう教えられた。あの時の教えが今でも頭の奥深くにあって、時々ふつふつと浮かび上がって来る。あの厳しい世界(?)にいた頃は、いつもの反動で、汚い言葉を使ったりするとそれこそ快感でもあった。家で弟たちと話す時はわざと男言葉などを使って得意になっていた。
「お」や「様」が、もう最初からくっ付いているような一つの言葉としてこの世に存在するようなものは別におかしくないだろうけど。「お約束」なんて言葉もそうだよね、あまり違和感無いし。最近では、フランスも「おフランス」になったりしてて笑える。こういう言葉遊び的な使い方は面白いと思う。
私の現在の仕事は、日本語の敬語を学べるいいチャンスの日々であり、「あれ?今の表現違ったかな?」と反省することしきりである。流行語などもうっかり口から飛び出さないよう気を付けている。と言って、あんまりなカタブツでもねぇ。その辺の調整が微妙なところだ。TPOもあるし。相手にも依るし。