Collecte pour les foyers défavorisés

毎年クリスマスの一ヶ月前ほどから、子供たちの学校からの呼び掛けで、恵まれない人々のために、食料品や衣服、玩具などを集める作業が行われる。もちろん新品同様のものに限る。『若草物語』にも、篭一杯にいろんな救援物資を詰めて慰問する場面があるけど、丁度発想はあれと同じだ。何も気張ってやることでもなく、これがケベックでは昔からごく当たり前に実施されている。
また、今だけの限定期間ではなく、年間を通じていつでも物資援助が出来る。各地の警察署や消防署、教会、修道院、市役所、学校、シェルターなどがいつでも寄付品を受け付けてくれる。だから、私はケベックに来てから、服をゴミとして捨てたことが無い。
もちろんそのままそっくりしているものをきれいに洗濯してアイロンを掛けてから寄付する。使い古しのものは、そのまま切り刻んで掃除の際に使ってお仕舞にする。子供服は、夫の身内が多く子供たちもたくさんいるので、段ボール箱にまとめて送るようにしている。サイズが小さくなって着られなくなった私の嘗てのコートなどを、夫の姪や従姉妹たちが着ているのは見ていて嬉しい。ね?こんなところにも日本製は人気があるんですよ。シルクやカシミヤなどは特に重宝するようです。
食料品も条件があって、買った時のままに密封されたもので、賞味期間なども切れていないものだけと限定されます、当然というか、常識ですけどね。以前、賞味期限の切れたものだけを提供したスーパーマーケットが、マスコミに叩かれたことがありました。こういう「心」の無いものは受け入れられません。