SANTOL

シャトーフロントナックホテルの新入社員をご紹介します。
ホテルのロビーで、立派な座布団の上に鎮座している、その名はSANTOL(サントル)。
盲導犬として育てられ、今ではシャトーフロントナック社員として働いています。
ちゃんと社員カードも持っているし、有給休暇や、労働基準法で決められている休憩時間もあります。
メールアドレスや、専用オフィスも持っています。
ケベック旧市街地を散歩している時は、オフィスを不在にすることも。
朝は8時30分に出勤。
しかし今朝は不在であった。
ここが彼のオフィスである。

フロントのロジェに訊くと、くそまじめな顔で「今日は10時出勤です」と答えた。
まるで社長出勤やね。

SANTOL専用の座布団には犬の絵が。それにしても「ambassador(大使)」とはすごいね。


仕事終了後、お客さんたちとロビーに来ると・・・
いた!

名前を呼んでも、時々チラッとこっちを見るだけ。まるで私は相手にされないようだ。

添乗員さんの足に思いっ切り頭を載せて甘えるSANTOL。
シャトーの職員たちと同じゴールドの名札が胸元(背中に回っちゃってるよ!)に光る。
お客さんと添乗員さんから頂いたオルレアン島のイチゴをSANTOLに食べられそうになり、慌ててイチゴのかごを手元に抱え込んだ。
イヤシイ私である。


★夫が言っていたのだが、SANTOLのストレスはすごいだろう、ということだ。
私もそう感じた。動物にとってはどうなんだろうか、こういう環境の中にいるって。
ただ可愛い〜♪だけでは済まされないような気がするのだが。
鯨ツアーの鯨たちのストレスも大変なものだと以前獣医さんから聞いたことがある。
日本の鯨漁を散々非難しておきながら、喜びいさんに鯨ツアーに出掛けるケベック人を数多く見て来た。
「可愛い」「楽しい」の裏側にある動物たちのことを時々考える。


ああ、もう目が瞑っちゃいそうです。
ネムゥ――(_ _)oオヤスミ〜