ニセジャポ

日本の農林水産省から発せられた日本食規制。
「ニセ日本食退治」とか「スシ・ポリス」とまで言われている例のアレである。
世界中の日本食レストランを規制するつもりでいるのだったら、日本食を教える場合にも規制が必要なのでは?
と〜んでもない「自己流日本食」を教えているという外国人が海外には大勢いますよ〜。
あれこそ規制するべきなのでは?
今日のTVで見たのだが、ケベック市内にある4つ星レストラン「Laurie Raphaël」のシェフDaniel Vézinaでさえ、かなり適当な日本食を作っていた。ご飯を炊きながら時々炊飯器を開けてかき混ぜろ、とか。つまり炊飯時に数回、蓋を開けてかき混ぜろ、だって。 仕事で何度か使った時にも、わざわざ日本から大きなクレームを頂戴したレストランでもある。あんな怪しげな日本食になど手を出さずにフレンチを極めてほしいものである。
これとはまた別な時に、湯飲みに日本茶をゴゴッと直接入れて、そこに熱湯を注いで飲むんだと教えていたケベック人もいた。何でも日本で茶道を究めて来た、というのが売り文句であったのが忘れられない。「お茶の葉が口に入るんですけど」と意見されると「それがナチュラルな日本のやり方なのです」と、これまた堂々と説明しておられたのである、そのセンセイは。独自の茶道を勝手に創造されては困るではないか。
ところでこの規制、日本食以外にも考えられそう。イタリアやフランスが、世界中の其々のイタリアンレストランとフレンチレストランを規制すると言うこともあり得るだろう。更に中国が、インドが、とどんどん名乗り出て来たらどうするんだろう。
私にとってはちょっと理解し難い規制である。