3ヶ国語での生活

家では日本語、一歩外に出るとフランス語。
仕事上、英語を使う時もある。
だから普段から3ヶ国語での生活である。
英語は4歳から、フランス語は11歳から始めた。
英語で夢を見ることはあるけど、フランス語での夢は単発的な言葉だけが多い。
単発的というのは、「好き」とか「嫌い」とか「痛い」とか「美味しい」とか、そんなレベルである。
英語もフランス語も不思議なことに、一番初めの手ほどきはケベック人たちから受けたのである、それも日本で。
ケベックとはやっぱりご縁があったのだろう。そして今、夫も子供たちもケベック人である。


欧米で暮らすのに、英語とフランス語が出来ると何かと便利だし、何かと得する。
例えば給料にしても、2つの言葉よりも3つ出来た方が断然有利なのである。
それだけ苦労が伴っているわけで、当然と言えば当然なのだが。
昔、帝国ホテル時代の時も、外国語を一つ習得する毎に給料がアップするシステムだった。今はどうなのかな?
韓国語やスペイン語をじゃんじゃん使いこなす先輩たちを尊敬の眼差しで仰いだものである。


次に習得したいのが何と言ってもフィンランド語!なんでも語源が日本語と繋がっていると言われているので興味がある。このことは以前から気にはなっていたのだが。語順も昔は日本語同様だったらしいが、今は英語やフランス語などと同じに変わってしまったらしい。「主語」の次にいきなり「動詞」の来る言葉ばかりを連日使っていると、何と日本語までもその語順になってしまうことが多々ある。「私、思うんですよね、コレコレシカジカ…」とか。主語が無くても「ねえ、食べる?○×○×?」など、どうしても動詞が先に出てしまう話し方をしているように思う。ブログを書いていても、目的語を最後に持って来るような文体が多くなっているのは確か。


しかし、何と言っても日本語が一番むずかしいのでは?外国人に日本語を教える際でも、文法表のそのあまりの複雑さに改めて驚かされたり、漢字の書き順なども調べてみて初めて自分の書き順が長い間誤ったものだったと気付いて愕然となったり。現在の仕事では、お客様に使う敬語がアレレ?状態になってしまったりする事しょっちゅうである。言葉が混同してしまうこともある。ケベック人のドライバーオッサンに「この道を真っ直ぐに行って下さい」なんて日本語を使って、「なにぃ?なんだってぇ?」と目を白黒、じゃなくて白青されることもよくある。日本のお客様に「ウィ、ウィ」なんて応えちゃったりね。実に哀しい。