パリの思い出

朝食

新年になって早1ヶ月。
目にも止まらぬ早さで時が過ぎて行くようである。
特に今年は元旦からいろいろあったからね。
パリでの日々も2ヶ月も前もことなんだね…。
それにしてもフランスの朝食もゴージャスになったよね。以前はパンとバターとジャムぐらいだったものね。あとはコーヒーとかカフェオレとかね。今回の旅はなにしろ総勢7人、子供割引無し、2週間の滞在期間、ということで結構時化たホテルを選ばざるを得なかったのだが、それでも朝ごはんは以前とは大違いであった。
パン数種類、ハムとチーズも数種類、他にゆで卵、シリアル、ヨーグルト、フルーツカクテルなどがずらりと並び、ドライフルーツはプルーンにナツメ、ジュースもオレンジ、グレープフルーツ、りんご、ティー類もグリーンティーの果てまで置いてあった。そして私の大好きなカフェオレ。最初は一人で堪能していたのだが、ふと家族を見ると彼らはカフェオレを知らなかったのに気付き、先ず作り方を教えなければならなかった。ホットミルクだけをひたすら飲んでいた父は大いに感動した。フランスのカフェオレの好きなところは、とにかくミルクが濃い!もうそれだけでウットリする。コーヒーの味はわりかしどうでもいいのだ。とにかくミルクに左右されるのである。

農業祭

フランスは乳製品が美味しい。今春の農業祭もわざわざケベックから出向こうかと思っているくらい、フランスの農業に私は興味がある。「そうか、私の顔ではなく、牛の顔を見に来るのか…」と彼gに言われたが、そうなのである。以前何度か行った農業祭、農夫のオッサンたちとも仲良くなった。当時ヤセヤセだった私は、何ら躊躇すること無く、山のような生クリームと真っ赤なイチゴがごろごろのった巨大なクレープを立ち食いしていたら、「ネエチャ、太るべよ、ドヮヒャヒャヒャヒャ・・・・」と数人の農夫たちに囲まれて笑われたことがあった。彼らは未来の私を予知していたのか。横には彼らの牛たちが眼光鋭く私を睨んでいた。養蜂所の出店カウンターでは、あまりの蜂蜜の美味しさに1時間ぐらいその場を立ち去れないほどであった。