湯水のごとく

ケベック人はほんとに遊び好きが多い。所得に関係なく、である。
映画に遊園地(冬は室内遊園地もある、ある!)、レストランなどの外食に、旅行、ギャンブル、リゾートスキーなどなど、とにかく娯楽に掛ける金額が桁違いなのである。旅行は、特に冬の間、ケベック人たちは挙って南へ向かう。米国フロリダをはじめ、最近のブームがキューバドミニカ共和国。前回のブログでも紹介したけど、子育てを放棄してまで遊びに行っちゃう人もいるんだから。リゾートスキーというのは、素朴に滑るんじゃなくて、暖炉付きコンドミニアムやリゾートホテルを借り切って雪見ジャグジーなんかも有りの優雅に過ごすスキー。
子供がいる家庭は更に金遣いが荒くなる。娯楽以外にも子供たちに柔道や空手、ピアノに英会話、サッカーなどのスポーツなどなど、お稽古事が盛んである。それでも勉強は苦手らしく、塾のような学習系ものはほとんど見られないのだが。まるで何かに取り憑かれているような、何かに対してムキなっているような、そんな感じで金を使っているように見受けられる。
うちの子供たちにも様々なお誘いの声が掛かるのだが、ケベック人たちに合わせていたら家計は破産である。遊び惚けてその結果金が無くなる。そうなるとリゾート地からパート場所に通う主婦などもいて、笑えるやら呆れるやら。TVでは、ケベック州からの呼びかけが何度も流れる。「ギャンブルや遊びに使う金は限があるものだ。借金はあなたの身内や友人にまで拡がって行くのです」という内容だ。最悪の場合、自殺や家族心中にまで追い込まれるケースもある。「困っていたらここへ連絡しなさい」という類の宣伝もよく目にする。銀行で定期預金の手続きに行くと、周りはみんな借金目的のケベック人ばかり。普通預金でも、普段口座に入っている金額が日本円で約5万円を下回るという統計も出ている。
日本の皆さんはどう思われますか?
湯水のごとく金を使う・・・一度はやってみたいことだけど、わが家では到底無理な話だ。