長生きの秘訣〈ナルババの場合〉

先日、ブログ仲間のゴロちゃんと巣鴨からモモヒキなどの話になったのだが、ほんとに日本は冷えるということをとても嫌うし、危険だとさえ呼びかけるよね、雑誌なんかでも。
あれってゼッタイに日本を長寿国にしている一番の原因だと私は思います。


現在104歳ナルババのよく言っていたのが「身体を冷やさないこと」。
日本には首や肩、手足や腰、お腹などをとにかく冷やさないようないろんな商品が売られているよね。
ホッカイロもその一つだし。温熱効果の張り薬などは日本にしか無いものでしょうね、きっと。
ケベックに腹巻なんか無いもんね。とにかくケベック人の、それも特に女性は身体を冷やすことが平気。


空港の税関たちがホッカイロを見て「どうして日本人はあんなものを?」ってよく訊かれるけど、あれが長寿の素だよと応えると、え?え?どうして?その理由を教えて!と殺到する。
「私たちは厳寒地の人間なのでそんなに身体を温める必要は無いんだ」とよくケベック人たちは言うけれど、それは理由になっていないと思うけどね。


紅葉ツアーの際、観光中に私たちの横を寒々しい恰好をして歩いていくケベック人女性を見ると、日本からの皆さんが「寒そ〜〜う!見ているだけでこっちのお腹が痛くなって来るわ〜」と大騒ぎ。それもペナペナのスーツにウールの大きなマフラーを巻いているだけで、短いタイトスカートになんと素足にパンプスやサンダル。それも秋の朝、気温が15℃以下の時である。上半身は結構温かそうだけど、足元がびっくりするほど薄着というパターンはほんとに多い。若い女の子なんか真冬でも、コートの前を全開にしてお腹丸出しの短いミニTシャツだもんね。


男性優位という、すごい腹立たしい現象もある。例えば男性用のジーンズなんか冬用の裏起毛の暖かそうなのがたくさん出ているのに、女性用のは見たことが無い。暖かい下着とかもそんなに専門的なものも無いし、せいぜいスキー用ぐらいかな。暖かい室内履きも圧倒的に男性の方が優位。どうしてもほしくて一番小さなサイズを買ってもブカブカなのでがっかりだ。


日本のような遠赤外線とかそういうものはまずケベックでは在り得ない。場所柄、コートやブーツなどは素晴らしく保温性の高いものがあるからまだ救われるけどね。−40℃まで耐えます、とかが売り文句だから。


私の場合、日本から随分と母に注文して送って貰ったものを愛用している。あ、巣鴨直販じゃないッスよ。地厚なレッグウォーマーなんか日本の通販で購入した。ケベックであちこち探し回った時があるけど結局見付けられなかった。あっても、質が良くないのが多い。


私は生まれた時から(って表現はこの場合ちょっとおかしいかも)、靴下の履けない人で、今でもたとえ真冬でも家の中ではいつも素足だ。ケベックは室内暖房はとても行き届いているんだけど、それでもモグモグのズボンにレッグウォーマー、モグモグの室内履き、上半身は大概半そでのTシャツだけど、これまたモグモグのベスト型上着に、日本から買ったスポッと被るだけの襟巻き、それも肩や背中、胸元も温かく。これが実に優れものなのだよ〜、手放せないんだよ〜。


ってことでアタクシの冬の家でのイデタチはとてもとても他人様には見せられないものなんですよ。それにノーメークにド厚い眼鏡、時々老眼鏡重ね掛けってことで、更にお見せ出来ない姿です。家族は慣れてるけどね。可哀相に。
だからなるべく家では鏡や夜のガラス窓は見ないようにしている。自分でもびっくりするのよ、あまりの凄まじい格好に。