薬漬けの恐ろしさ

ケベックではこうして自然の中にあるものを使い、また人間の身体の持つ自然な治癒力を大事にする。
病院では殆ど薬を出さない。あまり薬を出す医師はみんなから信頼されなくなる。総合病院の医師たちは無駄な薬を出さないので信頼出来る人が多い。
ところで・・・なぜ日本の病院ではあんなに強い薬を平気で何種類も一緒に処方するのだろうか?副作用が無い?ケベックの医師たちに相談したが、異口同音に「作用が強すぎるものばかりだ」と驚いている。
両親を見ていても身体の具合が悪い時というのは、これらの薬を服用している時だね、殆どが。
母の様子がどうも今回おかしいので、よくよく聞いてみると何種類もの強い薬を服用していることが判明。父は昨年来た時に同様だったがすぐに全部の薬を止めさせて今は正常(認知症を除けば血圧はじめ全て異常無しである)。伯父は薬の副作用で現在人工透析に通っているのだ。亡くなった作家Eさんもいたよね。彼の奥様が薬の恐ろしさを書かれておられるではないか。日本語では「薬害」という表現もある。
日本からのお客様でケベックで調子が悪くなって通訳を兼ねて病院までお連れすることも度々あるが、そういう際にも必ずお客様の服用されている薬をケベックの医師から問われて答えると、どの医師も一様に驚きを隠せない表情で、そして直ちに全ての服用を禁じられるのだ。
こんな風になる理由はわざわざここには書かない。だって一目瞭然だし。
賢い患者でありたいものだ。