日本に帰りたい

無性に日本に帰りたくなる時がある。
日本に惹かれるのはやっぱり食べ物と情報。
今夜は焼き鳥と枝豆が食べたい気分。日本にいれば難無く手にすることが出来るのだ。こうして日々食べたいものを我慢するというのも結構ストレスになっていると思う。本に対する欲望はインターネットのお陰で少しは緩和されたが、食べ物はそうはいかない。食べ物は「命」と関わっているから。
ケベックのスーパーで、巨大な肉の塊などが売られているのを見ると吐き気を催す。肉食は出来るだけ避けたいのだが、せいぜい食べるとしても、ビーフだったら霜降りの極上を少しだけ、ポークだったら油の無い部分の切り落としの生姜焼き、チキンだったら竜田揚げか唐揚げ、焼き鳥で充分、それ以外の形になるともう食べる気は起きないのだ。あとは魚介類を常食としていたい。帆立貝と鯵もイヤと言うほど食べてみたい。日本に住んでいた時は、毎朝のように鯵の開きを食べていたが、いずれ海外でこんなにも鯵を恋しく思うだろう、などとは想像もしていなかった。