ショートケーキが食べたい!

停電

最近雪ばっかりのケベックだが、そのせいだろうか?
そんなに長い時間の停電ではないのだが、まあよく電気が切れる。
一番頭に来るのがなんといっても、インターネットが切れてしまうことだ。
こんな山の中での生活、すべての情報源は、このインターネットに掛かっているのだ。
特に日本からのニュースは「テレビを見れば分かる」というわけにはいかない。
電気が切れた途端に、世の中の動きからどんどん遠ざかっていくという実感がある。
たかが停電ぐらいで大げさな!と思う人もいるだろう。
でもこれはこの状況になってみないと解らないだろうなあ。
すべての動きが止まる。あとは静けさだけ。
目の前には雄大な山々と湖が静まり返って見えるだけ。
確かに素晴らしい景色だけど、でも、無性に哀しくなる。
以前ご近所の老夫婦が「停電の時にはね、この景色を眺めていればいいんですよ」と言っていたが私には出来そうもない。

アレキサンドル

娘のイザベルが恋をした。
お相手は同じクラスのアレキサンドルくん。
う〜ん、レミくん、残念だったね、さようならぁ〜!
ピッカピカ金髪のちょっと幼い雰囲気の男の子だ。
幼くてヨロシイ。ヘンに色気付いてるガキは嫌いだ。
「ピアスは?イレズミは?」
一応チェックを入れる。
此方は小学生から男の子ピアスもイレズミも何でもありだから。
「ネックレスは?ガイコツの?不良の?」
これもチェックの対象。
ガイコツ・・・といっても日本の人が付けているのとはちょっと違う。
全北米ネットワークの暴走族ヘルズ**ジェルズの本物のガイコツだ。
「お父さんがここのメンバー」という子がたまにいるので要注意だ。
お〜、恐っ!!
中学生になると今度は煙草と「マリさん」のチェックだ。
スピードというヤクも蔓延って来る。
「ネックレスしてるけど神様の・・・ジズ(フランス語でキリストのこと)の・・・それだけだよ」
これは授業の一環でカトリックの時間があって(カトリックでない生徒は「その他の宗教または無宗教」というクラスに入る)時々全員でお隣の教会にも行くらしいが、その時神父から各自小さなメダイユを頂き、それを鎖に通してネックレスにする子供が多い。
「んで、アレキサンドルってお利口ちゃんなの?」
これが最後の質問、「OUI!〈ウィ!〉お勉強できるよ!」
娘の返事に力が入る。よっしゃ〜!合格!
【イザベルとアレキサンドルの恋の行方】今後をお楽しみに!