ケベックの宝探し

今朝起きたときの気温は−23度であった。
なんで私はこんな極点近くに住んでいるのか?と自問する極寒の朝が続いている。
若い頃、友達なんかと海外に行く時は決まって南の島だった。
カナダはなんか寒そ〜っ!て、いつも候補から外していた。
それが今こうしてその寒〜いカナダに住んでいるのだから、人生って分からない。


よく私はケベックの農家まで行って買い物をする。
先日の日記に書いたケベックの宝、ケベックの眠っている宝を掘り起こすために遠方まで出掛ける。
もちろんこれは仕事柄やっていることでもあるが、そもそも個人的に宝探しが好きなのである。
最近の私のお気に入りは、プロポリス石鹸と、植物エキスのテラピー軟膏だ。


プロポリス石鹸は、養蜂農家を訪ねて手に入れる。
プロポリスというのはどの土地で作られても同じというものではない。
その養蜂農家の周辺には楓や松、樅の木や糸杉などが多く、それら木々の表面から採れるエキスを使ってミツバチマーヤたちが、一生懸命プロポリスを作ってくれるのだ。
よって、たいへん良質の素晴らしいプロポリスが採れるわけだ。
生のプロポリスは口に入れるとガムのようになり、決して美味しいものではない。
その生のものから採ったエキスは、自然の抗生物質ともいわれている。


私が使っている石鹸は、〔蜂蜜とプロポリス〕の入ったものと、〔山羊のミルクとプロポリス〕の入ったものの2種類だ。
他にも〔ラベンダーとシアバター〕の入ったものなどもある。
プロポリス入りというのは最近出来たもので、使って1ヶ月弱経つがとても気に入っている。
この石鹸には他にオリーブオイルなども入っている。
手作りなのでそんなに既製品のように泡立たないが、洗顔ネットで充分泡立つ。泡はとても細かくて滑らかだ。
見た目はただの白い四角い石鹸だ。香料や色素も入っていない。


テラピー軟膏はまた別な農家だが、そこはハーブ専門農家である。
10種類ぐらいのエキスがそれぞれ小さな瓶に入っている。
例えば、頭痛、顔の皺、打ち身や傷で皮膚の色が変色してしまったところ、肌荒れ、筋肉痛、水虫(菌)などそれぞれに効力のあるハーブを使った軟膏だ。
頭痛にはラベンダー、皺には私の大好きな薔薇が使われている。
小さな瓶に入った目立たない軟膏ではあるが、その効果が結構すごい。
頭がんがんの時にラベンダー軟膏を両こめかみにつけると、瞬く間に頭痛から解放される。
素朴な家族が作って売っている。
彼らは魔法使いか?と思ってしまうほどだ、決して大袈裟でなく。


と、こんな感じでケベックにはまだまだ隠された宝がたくさんある。
次は何を探そうかな。