棺桶のある庭園

ケベック市内には戦場公園というのがあって、その中でも特に美しいといわれているジャンヌダルク庭園というのがある。
その庭園では毎年ハロウィーンの季節になると飾り付けが施される。
幽霊人形や魔女、火あぶりの刑場、お墓に棺桶などが並び、庭園の電気もオレンジの布が被せられる。
特に夜などに散歩すると雰囲気があって怖いけど、妙にロマンチックでもあるので好きな人と一緒に歩くのも印象的でなかなか良い。
大人のハロウィーンパーティーには何度か誘われたことがあるが、なかなか行く勇気が無い。
年齢的なものなのか、もう変装して羽目を外すというのが出来なくなってしまった。
せいぜい飾り付けをゆっくり見て回るくらいである。
あとは訪ねて来る子供たちのためにお菓子の準備をするくらいである。
娘のイザベルは『赤ちゃん』に変装するそうだ。『魔女』から変更したらしい。
友達らと周る約束をしているらしいが、やはり変装もむやみやたらにするのではなく、仲間内でのバランスがあるらしい。
以前赤頭巾ちゃんに変装した女の子が来たのだが、ほんとに童話の中から飛び出した様で可愛らしかった。
ジャックと豆の木みたいな男の子もこちらの子供がやるとかっこいい。
イザベルが一度着物を着て回ったら、あちこちで写真を撮られたそうだ。
人間とはお互い無いものねだりなのかもね。