老い

今回両親と久し振りに会ったのだが、あまりにも年老いてしまった姿に愕然とした。
特に父の変わりようにはちょっとショックだった。
時々妙な質問をしてきたり、だいぶ記憶力も落ちている。
あれではボケるのも時間の問題だ。
ひとりで散歩に出してやるのも心配なほどだ。
写真も以前ほどは撮らなくなってしまった。
なんかこう箍が外れたとでもいったような印象である。
母もまだ術後一年も経っていないので回復の状態が心配だ。
父のことが心労になっているのは間違い無い。
以前からカナダ移住の話は出ているのだが、どうも2人とも決心がつかないようだ。
もちろん母国がなによりもいいのはよく分かる。
私としては日本だったらせめて身内の多い土地へ移り住んでほしいのだが、2人には全くその気が無い。
段々に判断力も落ちてくる。「老いては子に従え」とはよく言ったものだ。
また他人との接触も大事だ。外に出て様々な人達との出会いは頭のウォーミングアップにつながる。
外の世界との断絶は危険だ。
老後の生活設計は私も今から考えを巡らしている。
よく母は今からそんなこと考えなくともよいと言うのだが私はそうは思わない。
後回しにしていると子供や孫達に迷惑を掛けることにもなる。
自分の人生だ、自分が満足出来る人生を私は望んでいる。