捨てられたツリー sapin sur la rue

パリの長男が、毎日の通勤道路で見掛ける「道路に捨てられたクリスマスツリー」。

最初、この話を聞いた時、すっかり枯れたものだと思っていた。
ケベックでは、1月末〜2月頃のごみの日に出されるツリーなんか、赤茶けてミイラ状態のものばかりなので、こんなに青々として捨てられるツリーなんて信じられない、勿体無い。
折角伐採されたものなんだから、最後まで付き合ってあげたらいいじゃないか。
伐採自体、とんでもない犠牲なんだから。
パリでもちゃんとツリーを処分する所定の場所があるのに、まぁどうしたものなんでしょうね。
このツリー、息子曰く、連日場所が変わるらしい。
みんなからきっと邪魔物扱いされているんだろうね。
あんなに大きいんだから焚き木にも使えるだろうに、と連日ツリーを気にしている息子、そんなに気になるんだったら、拾って来て部屋に飾ったらと言って笑った。
なぁんてね、冗談ですよ。
見ての通り、こんなに汚いパリの道路から何かを拾って来るなんて、絶対に出来ない、考えられない、有り得ない。