夏変化(なつへんげ)

今日もかなりの気温の低さで、ちょっと油断すると風邪を引きそうだ。
とてもじゃないけど、テラスや庭で食事なんか出来ないし、ケベックよりも若干気温の高いモントリオール在住の友人たちでさえも「夏日が恋しい」と言っている。
確かに爽やかで気持ちはいいんだけど、でももうちょっと夏日が欲しいな。
ケベックでは、30℃を超える日なんていうのは、本当にめずらしい貴重な日なので。


こんなに涼しい初夏だけど、でもちゃんと例年の「夏変化(なつへんげ)」の時期はやって来た。
毎夏の度に、長女イザベルの「ほらね?髪の色が変わって来たでしょ?」という言葉で、その時期を知る。
髪の色が元々ブロンドやブラウンの場合、夏になると色が変わって来るのである。
髪が日に焼けて変わるのではない。普段よりも若干色が軽めになるのが特徴。
息子も娘もうちはブラウン系だが、息子はブロンズ系で、娘はワインカラー系だから見ていて面白い。
しかも、天然のメッシュ入りだ。羨ましい限り。


白人系の夏変化はこの程度だが、カナディアン・ネイティヴ(インディアン)になるともっと顕著だ。
私の友人は、フレンチ・インディアンで、半分は白人系だが、夏になるとまるで別人のように肌の色が変わって来る。これも、日焼けのためではなく、自然に小麦色に変わって来るのだ。それに、顔の精悍さも更に強まるようだ。普段の友人は、肌は白人系の白さで、天然カールのふわっとした髪なのだが、髪の質も直毛っぽくなって、まさに絵に描いたようなインディアン青年と変貌するのだ。性格が変わるとかそんなジギル&ハイドみたいなことは無いけどね。
知り合い始めの頃。まだその頃は冬だったんだけど、「夏になると僕はこうなるんだ」と写真を見せられ、物凄く驚き、実際夏になって、その変貌振りを目の当たりにした時は、ハルクや狼男のような要素を彼らは持っているのだろうかと、まじまじと見てはその度に驚いていたのだが、今では随分私も慣れて来た。
私も夏になるとそんな風に変われたらいいな。夏だけ痩せるとか。
「熊って夏はちょっと痩せるらしいよ」と息子。私は熊か。ちっ。


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