春の雪 neige du printemps

ケベックも夏時間になるというのに、まだまだ冬景色のままだ。
本日午前2時になったら3時に進ませるので、1時間損するわけだが。
普通はそんな時間まで起きていないので、たいがい翌朝に時計を合わせることになる。
日本との時差は13時間になる。

一晩のうちに5センチほど積もったようだ。
湖は、まだまだ厚い氷に覆われている。

夕べは、地響きがするような物凄い雷に見舞われ、雷注意報まで出ていた。
あれが春雷というものか?


車のナンバープレートの部分も、ご覧のようにまだ真冬状態。
小さな氷柱がまるで暖簾のようにプレートを覆っている。


ライラックも薔薇の木もまだまだ雪の中。
道路側には、雪の天然塀が出来る。高さにすると140センチぐらい。


自分の土地から出るのも一苦労。ほんとですゼ。バカみたいな話だけど。

だから、除雪屋さんのサービスの一環で、滑り止めのための土+塩を撒く専用車もある。
雪も、解けては凍るを繰り返して、まるでスケートリンクのようだ。
病院の救急病棟では、転倒した人たちが押し寄せて満員状態だそうな。昨今のニュースになっている。
昨夜から今朝方にかけて、父の付き添いで救急病棟にいたのだが、ほんとに超満員だったよ。
骨折に脳震盪などなど。脳レントゲンのところには、患者の行列が出来ていた、しかも午前3時頃に。
転倒は、打ち所が悪いと命取りにもなるから要注意だ。


今頃の時期になると、さすがのケベック人たちも、雪や氷の世界にイライラして来る人が多い。
精神的なダメージを受ける人もかなりの数らしい。
建物からも、雪や氷が解けて落ちて来るので危ないし。
雪や氷の建造物や彫刻も、今頃になるとだいぶ解けて来てしまう。
「もう雪はたくさん!」だけど、でもでも、春の雪なのは確か。
春が近づいているのは確か。
なんといっても解け方が速いし、全体的にフワフワじゃなくてザクザクしてるし。