パリ7区の散歩

パリ7区は、よくわが家で散歩するコースでもあるのだが、Babylone(バビロン)やVaneau(ヴァノー)やSèvres(セーヴル)といった通りは、お馴染みの散歩道だ。
その真ん中にどーんと居座っている建物、というか廃墟だね、あれは。2000年頃までは現役の病院だったHôpital Laennec(オピタル・ラエネック)がある。

かなり歴史のある建物で、土台は1600年代のものだ。
このLaennecという名前は、とても古いフランス系苗字で、1800年代に非常に優れた聴診器を発明した医師の名前だ。

聴診器というより望遠鏡?みたいね。
綺麗であればとても素敵な建造物なんだろうけど、今やすっかり幽霊屋敷のようになってしまったのが残念。

そのうちに立て壊されるようだが、今だに法廷上で、どこが再建するのか、どこが出費するのか、などの戦いが続いていると長男が話していた。あれだけの広大の敷地では、再建するにしてもなかなか大変であろう。あ、再建って、病院じゃなくて、マンションが建てられる予定とのこと。それに反対する地域団体もあるとか。私にとっても、昔から馴染みの建物なので、壊されてしまうのはちょっと哀しい。

日本の人にはお馴染みのボンマルシェの角を曲がるとBac(バック)通り。
ここには、知る人ぞ知る「奇跡のメダイ(メダイユ)」教会*1がある。現在、修復工事のために閉鎖されているが、4月5日から再開するそうだ。ここの修道会のシスターが教えて下さった。
パリのお土産としても人気のある、この「奇跡のメダイ」は、修復工事期間中も他の場所で買うことが出来る。
この同じBac(バック)通りにあるStella Maris*2という店では、18金や銀製のメダイも置いている。
この通りからSèvres(セーヴル)通りに出て、例の病院廃墟の正面玄関の、その真向かいにあるSt Vincent de Paul(サン・ヴァンサン・ド・ポール)教会*3でも、「奇跡のメダイ」(日本では「不思議のメダイ」と表現するようだが、フランス語の原文では「奇跡のメダイ」の方が正しい)が買える。セーヴル通りを横切って反対側、つまり7区から6区に変わる(詳しくは下の地図)。
この教会には、1600年代に亡くなったSt Vincent de Paul神父の御体の奇跡も見られる。最初、蝋人形かと思った不謹慎な私である。
各教会の素敵なチャームなどをコレクションするのも楽しそう♪


こんな感じのファサードなので、ちょっと教会だと分かり難いかも。




チャペル内部。
奇跡の御体が、祭壇の真上にあるというちょっと変わった作りになっている。




教会内のお店で購入出来ます。


「奇跡のメダイ」教会からSt Vincent de Paul(サン・ヴァンサン・ド・ポール)教会まで、徒歩10分弱。

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*1:「奇跡のメダイ(メダイユ)」教会  140 rue du Bac, 7e Paris  メトロ最寄駅:Sèvres-Babylone

*2:Stella Maris  132 rue du Bac, 7e Paris

*3:Eglise Lazariste Saint-Vincent-de-Paul  95 rue de Sèvres, 6e Paris  メトロ最寄駅: Vaneau