冬の日々

なんだか今冬は雪の多そうなケベックだ。
この時期は、さすがのケベック人たちも精神的に落ち込む人が多いらしく、わが家の隣に住む一人暮らしの女性が、心理テラピーを自宅でやっている人なんだけど、毎日ひっきりなしにお客が来ている。確かに賑やかな街中からこんな山の中に来れば、心も癒されるんだろうけど、住む人間にとっては、家や土地の管理や、通勤通学の不便さなど、抱える問題は大きい。と、言いつつもここに住む理由というのは、やっぱりその自然の素晴らしさに感服することも多いから、なのかも知れない。ま、今後どうなるか分からないけどね、この「森の生活」も。
その心理テラピーさんのお隣がフランスはParisの人たちの別荘で、毎年、夏休みとクリスマスには家族で来ている。今年はまだみたい。除雪もされておらず、道路に面した駐車場が、もうすでに1メートル以上の雪の壁が立ち塞がっている。丁度うちの長男と同じ移動路線を描いている人たちなので、お互いに親近感を持っている。



(アイスキャンドルも今や宇宙基地みたくなっている)


この雪と氷の道路で、車間距離を置かずに走る大馬鹿者がたまにいる。本当にあれは困るし、かなりのストレスにもなる。どうして物事の先々が考えられないんだろうか、こう人種ってのは。確かに小さなことかもしれないが、こういう輩が集まって地球を破壊して行くように私は感じる。
破壊で思い出したけど、そう言えば先日記者から靴を投げつけられた人がいたけど、少し微笑みながら素早く身をかわしていた姿に、彼の残忍さを見たような気がした。実に平然として。人生あんな生き方もあるんだね。もうすでに次代大統領になったと思い込んでいた私は、まだ細々と任期の続いていた彼のことをすっかり忘れていた。誰からも「ご苦労様」なんて言われない可哀想な大統領。