足物語

大根足で、とてもスカートなど穿く気力もない私にとっては羨ましいニュースです。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080908/biz0809081945008-n1.htm


彼女は、小さい頃から「大根足」で悩んでいた。
大人になって、ちょっとでも浮腫んだりすると、それこそ桜島大根のようになってしまう足を眺めては悲しんでいた。また、どういうわけか、蚊からモテモテで、夏になると刺されては掻き毟るので、汚らしく痕が残ってしまうのだった。
ところが、彼女を愛する男性たちは、いつも彼女の足を愛した。いつも彼女の足に惹かれた。太いのではなくて肉感的だと彼らは賞賛さえした。彼女はいつも不思議に思っていた。一人の男性だけでなく、複数の男性から同じ言葉で賞賛されることが心から不思議だった。
今でも彼女は自分の足が嫌いだ。でも、そんな足を抱いてくれる、愛してくれる恋人たちがいる限り、少しだけ自分の足を愛おしむことを覚えた。
世の中にはいろんな人がいるものだ。