静かな母の日

老人虐待

母の日なのに、日本の母が体調を崩した。
また例によって、私に言うと心配するからと、黙っていたようだったが、何だか妙な胸騒ぎがして日本に電話をすると、案の定・・・だったのである。もうそろそろケベックに戻って来る時期かも知れない。私の目の届かないところに親がいるというのは、とても心配だ。判断を誤ることもあるだろうし。日本の家を守るのも、母には責任が重過ぎることかも知れない。
また、今年から後期高齢者医療制度とかいう弱い者虐めとしか思えないようなのが登場し、これまでの日本を支えて来た人たちを邪険に扱い、まるで願わくば長生きしないで下さいと国から言われているような、そんなところに親を置いておくことは反対なので、さっさとケベックに引き上げる予定でいる。
そうそう、今朝のニュースでは、人間ドック代も全額自己負担という内容を読んで呆れるばかり。夫も長男も、こんなことは、他の国ではあまり見られないケースだと、私と一緒になって怒っている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080511/plc0805112327009-n1.htm
この後期高齢という名称も、実に不愉快だ。
老人ホームの「入会金」とかいうの、あれも何なんだろう?
〜百万じゃなくて、〜千万という単位もあって、驚きのあまりひっくり返りそうになった。
折角、世界でも名立たる長寿国が、どうしてこんな風になってしまったのか?

静かな母の日

夕食に何を食べたいか?と夫から訊かれたが、子供たちもいないので、何も特別なことはしないでほしいと伝えた。
今日は、どこのレストランも夕食時は母の日ディナーのために満員で、二男は皿洗いに駆り出されて行っているし、長男はパリで、これまた何十人もの受験生を抱えてその指導にパリ中を駆け回っているし、長女は、今朝から、スポーツセンターのプールに招待されて行って、その後はお友達のお家でディナーにお呼ばれしていていない。日本の母のことも心配で、とてもじゃないが、優雅に美味しいものを食べる気分ではない。
今朝の話だけど、起きて来て自分の席のところを見たら、テーブルに長女イザベルからのプレゼントが置いてあった。

昨夜お泊りしたお友達の家で作ったそうだ。小さな袋の中に、肩たたき券が5枚入っていて(右上写真)、1分〜5分券と書いてあって、1分なんてあっという間に終わってしまうサービス券には苦笑してしまった。うちの子供たちは、「肩たたき」と言っても通じない。「トントン」と言うと通じる。1分券を何度も連続して使えるのか?と訊くと、各券共、一回こっきりだと言う。「読めない?jetonsと書いてあるでしょ?」と娘。jeton(ジュトン)と言うのは、日本の食券みたいなもので、一度使ったら終わりだ。じゃぁ全部で15分間だけのサービスってことか。折角貰ったプレゼントに文句言うのも何だし。娘はそれだけ言うと、さっさとプールに行く準備を始めて出掛けて行った。週末はお友達と過ごすので、殆ど家にいない。どうしてあんなに素晴らしく外交的なんだろう。私の少女時代とは豪い違いだ。