紙幣には注意

ちょっと前のニュースだけど・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000000-rcdc-cn
50ユーロ紙幣で?と思われるかも知れないが、これはケベックも同様。
100ドル紙幣なんか出したら、「ちょっと待って下さい」と足止めを食らい、セキュリティのオッサンなんかがどこからともなく現れ、紙幣を暫く電気に透かして何度も何度も引っ繰り返し、裏に持って行って何かの機械を通して調べたり、その場にその調べる機械がある店も。それでやっと「行ってよし」みたいな感じですよ。
以前には、こんなこともあった。ケベックの知人が、偽札が回り回って自分の手元のやって来てしまい、それを知らずに銀行に行ったら、そこで御用となり、酷い思いをしたという話だ。
だから、私は、日本からのお客さんたちにも、両替される時は、100ドル紙幣や50ドル紙幣は避けるように呼び掛けている。それでも、言葉が片言なのをいいことに、両替所では、日本人旅行者には、極力額の高い紙幣を出すようだ。カナダの場合、「20ドル紙幣で」の一言が無難だろう。
街の中心地にある銀行に、以前、旅行者を装って両替したら、予想通り、100ドルや50ドル紙幣のみ出して来たので、そこからフランス語に切り替え、「ここの口座があるんだけど」と言った途端に、窓口の態度はまさしく手のひら返し。ちょっと意地悪なやり方だけど、どれだけ違うのかやってみて、それをお客さんにもお伝え出来るだろうと試してみたわけだが。
この感覚の違いというのは、私たち日本人には、10,000円程度なんかどうってことない額だけど、欧米では、5,000円ぐらいから一応高金額に相当するので、どうしてもその反応がピリピリするわけなのだ。だって、ほら、貯金額にしても、日本人とは段違いの少なさだし、大半が。あまり彼らは貯金しないし(例外もあるが)、また現金も持ち歩かないし(これは特に北米)。もちろん、偽札が多く出回っていることも一番の原因だが。だからキャッシュで5,000円以上は、却って警戒されてしまうという、日本では考えられない感覚や考え方がこちらにはある。