Bon Retour

Bon Retour・・・いい言葉だ。
日本語では「お帰りなさい」というニュアンスだろうか。
出発前夜からげーげー吐き通しの次男と、益々ボケに磨きの掛かった父を連れての道中だった。飛行機の中では吐き止めの薬を貰い、さすがケベックの飛行機だけに、薬もいつもの使い慣れたケベックのもの、機内のスタッフたちもパイロットをはじめ、み〜んなケベック人、もうそれだけで次男はすっかり安心した様子、少しだけ水やジュースを飲みながら吐くことも無く、無事モントリオールまで。セダン車中では横になってぐっすり眠ったらすっかり元気になった。
カナダやフランスの税関の意味が父は理解出来ず、ずっと並ばせられるのが不満でそこで大暴れ、今度は機内を勝手に歩き回り、職員たちから嫌われ、大西洋上空で外に降りたいと言い出して私たちを困らせ、それでも無事にケベックに到着。
私と長男は隙を見ては正体も無く機内や車中で眠りこけ、帰宅してからはあまりにも寝心地の良いカナダ製のベッドに感謝しながらあっという間に夢路へ。