弟よ

私には2人の弟がいる。
1人は私と年子、それで尚、現在、独身である。
もう1人は私と7つ違い、で、結婚している。
2人とも穏やかな性格で平和主義者、同じお腹から生まれたとは到底思えない、とは身内評である。
幼い頃から大威張りで育って来た私は、恐らく弟たちからは尊敬されない姉だと思う。
おやつを3等分する時だって、力にものをいわせて彼らから強奪していた私はきっと軽蔑されているに違いない。
上の弟とは殆ど交流がないが、下の弟とは時々電話で話す。
彼は私のブログなどてんで馬鹿にしており、「いつ読んでも呆れた内容だ」とのこと。
動画だけは娘のイザベルが写っているので一応見ているらしい。彼はイザベルにはほんとに甘い。
「君が○の見た?」と聞くと「酔っ払いの集団」とただ一言。潤一郎も豆腐屋様も一様に酔っ払いにされてしまった。姉のこの繊細で切ない恋心など、彼には恐らく理解出来ないであろう。
「好きな人って、メガネのおじさん?」
ほらね、私のブログなんか本気になって読んでいない証拠である。
「珍しく白いの着てるじゃない?彼の足、すごい長いね〜!」たった1人、評価してくれるのは母ぐらいである。母は、豆腐屋様とジョニデ先生の大ファン。彼らの写真を大事に応接間のピアノの上に飾っているらしい。
母よ、ありがとよ。
弟は、私が家にいる時の顔と瓜二つである。すっぴんメガネで、特に寝起きの顔はよく似ているそうだ。