「くよくよしよう」「厭な思い出をどんどん思い出そう」・・・
こんな本、初めて読んだ。「いい子になるな」という本が私は本来好きなのだが、これは結構強烈かも。
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/01/18
- メディア: 単行本
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おや?と思って読んだのが以下の内容・・・
『こうした体験からもわかるように、私は、厭なことを細部にわたるまで忘れない主義です。脂汗が出るほどの苦しい体験であればあるほど、何度でも執拗に思い出し、場合によっては書いて公表してしまう。とくに、そうするようにもって行っているわけではなく、こうすることが私にとっては自然なのです。結果としてヒーリング効果もあるのでしょう。厭なことを思い出せば思い出すほど、書けば書くほど、心は平穏になります。』(本文からの抜粋)
ふ〜ん、なるほど。もちろん嬉しかったことも書くけど、不愉快だったこと、どうしても許せないこと、理解を超えることなどを書くと、確かにヒーリング効果はあるようだ。
「頑張る」という言葉や励ましの言葉が日本では嫌われているそうだが、そういう言葉が苦手という人はぜひこの本を読んでみるといいと思う。「上を向いて歩こう」の歌詞が大嫌いな人にも向いているかもね。私もそうだけど。