ガソリン事情

同じ寒冷地にお住まいのアップルさんから頂いたコメントより思い付いた此方のガソリン事情を書いてみよう。


今現在レギュラー1リットル1ドル3〜4セント。
だいたい1ドルを超えるなんてこと自体狂っている。
通常65セント辺りをうろうろしているはずなのに、この高揚はいったいどうしたものか?
寒冷地ではガソリン消費がお得なんてどこかで読んだが、実際は暖房ガンガン掛けるし、坂道を登る時にスリップしながら登ったりすると、グーンとガソリンの減りが違う。


此方では今ガソリンの「入れ逃げ」が流行っている。
大概自分で給油し、トータル額をレジで申告すると
店員が手元の表示を見て確認してそこで金を払う。
店員が外で見張っているわけでもないので、いくらでも「入れ逃げ」のチャンスはあるわけだ。
もちろんスタンドには防犯カメラもあるが、それを元に犯人を捜すのはなかなか容易なことではないそうだ。


特に「入れ逃げ」の多い夜の時間帯になると、スタンドの看板に「サービス付き」(なんか日本語にするとヘン。
とっさに歌_伎町あたりを連想してしまった)という表示が加えられ、車を止めるとササッと店員が身早に出て来てガソリンを入れてくれる。
そして犯人を連行する警察のごとく犯人の 客の後ろから店内に誘導、「さあ、金を払わないうちは店から出られないよ〜」とは言わないが、ずいぶんと厳重になってしまった今日この頃である。


道路まで飛び出して車を誘導してくれる
日本のガソリンスタンドはまさに極楽だ。
あのサービスは此方では驚きの対象らしく、何かの番組で何度も繰り返し映し出しては「ほおうーっ、こりゃすごいなあ」なんてコメンテーターらが感動している場面を見たことがある。


前回日本に行ったときも、いちいち店員たちの言葉に「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」・・・と返答していたら、家族から「いいんだよ、いちいちこっちは答えなくても」なんて言われたし、第一店員さんらがビックリして私の顔を見ていた。
此方では必ず店員の言葉に返答する習慣があるので、客はただ無言のままというのが却って不思議に感じた。


此方では応答することでそこから会話が生まれる。
煩わしいこともあるが、大概面白い発見があったりして、決してマイナスなことではない。
初対面の人ともすぐに会話が成り立つというのが、此方に来た当初はどうしても違和感いっぱいだった。
今はなんとも感じない。こちらの習慣に慣れたからではなく、今の観光関係の仕事がなんといっても原因だ。
だって連日初対面の人ばっかりだしね。