GALETTE DES ROIS

今年の『公現祭』をすっかり忘れていた私。
先日の金曜日だったのだ。
フランス語では〔FÊTE DE L'EPIPHANIE〕という。
キリスト生誕を祝って東方の三博士がお祝い(黄金、お香、香油)を持ってたどり着いた日を記念するものだ。


う〜ん、毎年あんなに楽しみにしているのに、どうして今年はこんなにスッカ〜ン!と忘れていたのか?
なぜこんなに楽しみにしているかというと、この日に食べるガレットが大好きだからである。
【GALETTE DES ROIS】といって一言で表現すればアーモンドパイなのであるが、その中に陶器の小さな人形などが入っていて、それに当った人はその日一日王様でいられる。
そのためにボール紙で作った王冠も付いていることもある。
家でこのパイを作る時は、本物の、なるべく大きな豆をひとつ中に入れる。


このお菓子を上手に作るのは実はフランス人である。
当地のケーキ屋に作って卸しているのは彼らなのだ。
当地の人たちはとんでもない代物を作るのを私はちゃんと知っている。
何度か注文して失敗したからだ。
いろんな人に訊いてみたがフランス人とは全然違ったレシピらしきのがあるにはあるがあまり期待出来ない。


というかこちらではパイではなくケーキ状で、小さな人形かカードが入っているのが普通。
ケーキ屋あちこちに当たってみたらまだあった!あった!
早速買いに走った。


これでも充分可愛いのだがやっぱりフランスのが食べたい!
イタリアでは砂糖を固めたのを表面真っ黒にして石炭のようにしたものを食べる習慣があると以前聞いたことがあるのだが本当だろうか?いつの日か食べてみたいものだ。

                
私の本当の好物はコレ!!
小さなおもちゃみたいなのは陶器で出来ていて、これを一つ仕込んでからガレットを焼く。


明日はわが家の王様の誕生日なので、それまでこのケーキはおあずけだ。
王様と美重子さんは同じ誕生日だ。
こちらが25歳、あちらは104歳だ。
もしこの二人が近くに住んでいたら、ぜひともこの王様のケーキでお祝いし、王様と王女様の冠を其々にかぶっていただいて記念撮影となったであろう。


日本でもこのお菓子を扱っている店が結構あるようですね。
どんなお楽しみが入っているのかな?