LES POÊLES

Lさんから頂いたコメントで思い立ち、早速オーブンの写真を撮った。
突然カメラなんか向けられ、オーブンも大いに驚いたであろう。
この形はこちらでは一般的で、100%近い割合で殆どの家庭にある。
薪の時代、灯油の時代と経て、今のこの電気のオーブンとなったのが、1950年代からで今と形は全く同じだ。


真ん中に付いているのがタイマー、未だに使いこなせない。
ヘタにいじるとビーッ!!なんていつでも止まらなくなって恐い。
コンロが4つあるので便利。うちはグルグルコイルのタイプだけど、もっとゴージャスにセラミックを使った平らなものもある。
でも長持ちさせるのは困難だとか?猫が飛び乗って大火傷というケースもあったらしい。
オーブンは高熱にして「勝手にひとりでクリーンアップ機能」も付いている。


夫の実家のオーブンは買ってからもう45年が過ぎているそうだ。
作りが非常に単純で部品も細かくないので、そうそう壊れるということもないそうだ。
なんかまるでこちらの人を連想させられる。


うちのは今のこの家を建てた時からだから14年目ぐらいか。
右側にあるのが電気ポット。
でもこれは沸かすだけ、保温できるものではない。
日本にも米国あたりから同じようなデザインが入っているようだが、ここではわざわざモントリオールの中華街まで
買いに行かなければ手に入らないのです。
それも170カナダドルもするのです!17000円もするのですゾ!
もちろんメーカーはあの輝ける【象印】!!
日本にいた時はポットの良さなど微塵も認識していなかったけど先日モントリオールの会議の際、会議終了後、わき目も振らずに、このポット目指してあの雪の中、中華街目指して突進していったわが同僚の姿を目の当たりにして私の考えは大きく変わったのだ。
最初は「なんでわざわざ日本製のポットなんか。保温?その度沸かせばいいじゃない」なんて他の同僚と「わかんな〜い」なんて笑っていたのだが帰りの長距離バス車中で、何度も頭に浮かんで来るあのポット、どうしてなんだ!何故こんなにも気になるんだ、あのポット・・・
誰か教えてくれ〜い! というわけで帰宅後すぐに日本の母にこの話をすると彼女も感動し、早速翌日買いに走ったらしい。
わが実家でももうだいぶ長いことこのタイプのポットは使っていなかった。「あんたのところなんか水が良いんだから、絶えず汲み置きしては沸かしておくなんてことが最高じゃないの」
うーん、母の言葉に更に追い討ちを掛けられる私であった。


今すぐにでもモントリオールまで飛んで行きたいのは山々なのだが、この雪の中運転するのも気が引ける。
あーあ、あの時彼女(同僚)と一緒に買うんだったな〜!
折角交通費も出たのになあ〜(この浅ましい発想が結局足を引っ張るのだろう)
雪の中でいつまでも諦め切れずにいる私である。


そういえばも今、冬の半額セール中だ。
以前この地にもあったのだが、どうやらここではIKEAの魅力を知らない馬鹿が多くて潰れてしまい、今はモントリオール近くまで行かなければならないのだ。
あと一週間ほどは厳冬から遠ざかるようだ。
天気予報など見て計画を立てている私である。