父のこととか

日本に帰りたい!
今度は父である。
手術とまではいかないが、記憶を司る部分に丁度血の塊があるらしい。
だからここのところボケたようになっていたわけだ。
どこかで頭を強打したのではないかと医者に診断されたが、本人はまったくそんな覚えはないらしい。
というか、記憶が定かではないので、怪我をしたとしてもその記憶は消え去ってしまっているようだ。
母の入院の時同様、いても立ってもいられない状態になってしまう。
何故こんなに遠くに日本から離れて暮らさなきゃならないんだろう。
しかし夫を置いては日本に帰れない。まさか今の状態で同行させるのは不可能だ。
もう諦めて、なるべく深く考え込まないように努めているが、そんなの長続きしない。
すぐに心配が頭を擡げてくる。
親を心配する時期にどうやら私も突入のようだ。以前は他人事のように思っていたのが、やっぱり避けてなんか通れない、その時期がやって来たようだ。

今日は一日、学校教師らのストライキで、次男と長女が休校だ。
これでもう今学期2度目のストライキだ。
州会議事堂前にはプラカードを持った教師軍団が登場する。この極寒の中をである。
口や鼻から猛烈に白い息が立ち上っている。いやはや、ケベック人はほんとに逞しい!
「寒いからストライキ止めましょうよ」なんて柔なことは決して言わないのだろう。
帽子に手袋、マフラーをぐるぐる巻きにして、分厚いコート、もしくはスキーウェアで頑張る。
まるで雪だるま軍団だ。
朝のニュースでは、白い煙(息)で顔が見えない程だ。今朝−23度の中、ストライキがスタートした。


ところで最近ほとんどプチシャンプランのアパートに行っていない。
両親が来たり、主人の入院でごたごたして、すっかりあのアパートを忘れていた。
仕事からも離れているせいだろう、お馴染みのプチシャンプランや王様の広場が遠くに感じられる。
クリスマス休暇をアパートで過ごそうか?と家族に提案してみたが、みんなしてこの田舎を離れたくないと言う。
主婦としては、食材などもう一軒分用意しなければならないし、それもこの厳冬の中をである。
献立を考えるのもウンザリだ。
食器などはすべて揃っているのでいつでも生活出来る状態にはあるが、とにかく面倒くさい。
アパートの真ん前に車が入れないのも大きなネックになっているし、
あのセントローレンス川に面した恐ろしく寒い駐車場も問題だ。あれでは一晩で簡単に車は凍てついてしまう。


但し年越しの晩は別だ。
新年と同時に、ケベック港に停泊している船が一斉に汽笛を鳴らす。あれは今年こそ間近に聞いてみたい。
あともうひとつあった!ケベック旧港で開かれるクリスマス市である。
これは今週中に行ってみようと思う。北欧やドイツとはまた一味違ったクリスマス市だ。


今、また新しいニュースが入って来た。
なんとストライキ中の教師らが高速道路を封鎖しているらしい。
それも各所の高速道路を!!!
この寒い中をご苦労なことだ。
明日の授業まで体力が持つのだろうか?まったく彼らは超人としか言えない。
いや、やっぱり「雪だるま」そのものなのかも・・・。


横で、冬休みに入った長男曰く
「カナダやアメリカの雪だるまって3段なんだよなあ。やっぱ体型から来てる習慣なのかなあ?
(ちらっと私を見て)あ、ごめん」


ふ〜んだ!どうせ私は雪だるまさ!