母とイギリス

今朝早くに両親が帰国の途に着いた。
ドアからドアまで24時間を覚悟しなければならない。
なんだってこんなに遠いんだよぉ〜(叫)!!!
しかし彼らも70代となり、本当に行き来がしんどそうだ。
またこうして別れる度に家族みんなで辛い思いをするのもなんとしてでも避けたい。
よく考えれば何か良いアイディアが浮かぶであろう。
ケベック空港で目を真っ赤に泣き腫らしていた母の顔を思い出すと、胸がえぐられそうに辛い。
母はほんとに小さくなってしまった。
この冬に盲腸の手術を受けてからまたグッと縮まってしまった様だ。
あんなにしっかりしていた父も年取ってしまった。
こうして親と遠くに離れて彼らの老いを目の当りにするのは本当に切ない。
「親は親、自分は自分」と割り切れとばかりにズケッと云われたり、もう少し若い頃には「親離れしていない」なんて陰口きいていたのもいたそうだが、よくもそんな薄情なことを云えたものだ。
「親孝行したくても親は無く」という言葉もあるだろう。
以前にもブログに書いたが、他人の親子関係のことをとやかく非難する人種というのは、心から大嫌いだし軽蔑する。
来年また両親が来る際には大きな式典が一番の目的でもあるが、彼らを連れて母の好きなフランスとイギリスに行ってみたい。
ドーバー海峡の海底道路をまだ私は走った事がない。
以前はフェリーも取れずに船で渡って情けない思いをしたことがあった。
何が情けないって恐ろしい船酔いが待っていたのだ。
フランス人やイギリス人はあの揺れの中で平気で食事したり新聞読んだりしているのに、私だけウンウン唸って座席とトイレの往復に走っていたのだ。
イギリスが彼方に見えてきた時はほんとに救われた。
ブライトン港ではフィッシュ&チップスと聞いただけて見ただけで吐きそうだった。
イギリスといえばタータンチェックも魅力だ。
母はシャーロック・ホームズアガサ・クリスティーミス・マープルの世界が熱狂的に好きだ。
私にとってイギリスというと『嵐が丘』とロックバンドのクイーンだ。
私はフレディー・マーキュリーの死は絶対に信じない。
この続きはまた次回に。